Hyper-V上の仮想マシンが遅い時の対処方法
WindowsサーバーにてHyper-Vで仮想マシンを立てて動かしたときに、想定以上に遅くなることがあります。
そのときにどのような調査を行い、どのような対応ができるのか箇条書きしてみました。
◆調査方法
まずは現状の把握です。パフォーマンス状態を見てきましょう。
パフォーマンスは「タスクマネージャ」や「パフォーマンスモニター」で確認できます。
・ホスト(物理)マシン上のCPU使用率、メモリ使用量、ディスク稼働率、通信量の状態を確認する。
・仮想マシン上のCPU使用率、メモリ使用量、ディスク稼働率、通信量の状態を確認する。
・データベースのメモリ割り当て量と使用量を確認
Oracleのメモリ割り当て量
sqlplus / as sysdba
show parameter sga_;
Oracleのメモリ使用状況
以下のサイトを参考にしてみてください。
http://www.doppo1.net/oracle/tuning/memory.html
サイトを見てもわからなければ、タスクマネージャを立ち上げて、
「Oracle~」から始まるプロセスを見たら、メモリの利用状況だけは確認できます。
SQL Serverの場合はマネージャを立ち上げて、サーバを選択してプロパティ
・MS SQL ServerのクエリアナライザでSQLを解析
・OracleのPerformance ManagerでSQLを解析
◆ホスト上
・ホストマシンのメモリを潤沢にするホストマシンのHDDを速くする(HDDを増やす、
SSDにする、RAID構成を考える)ホストマシンのCPUを追加する。
・電源管理を「高パフォーマンス」に変更する。
・システムの視覚効果にて「パフォーマンスを優先する」を選択
・不要なサービスは無効
・不要なアプリケーションはアンインストール
◆仮想上
・仮想のCPUとメモリを増やす・HDDを可変から固定にする・仮想マシンに割り当てるメモリにて、「動的」のチェックを外す・スナップショットを無効にする
◆データベース上
・データベースへのメモリ割り当て
・必要なインデックスの定義
・テーブルの最適化